不寛容と過干渉社会

 「新潮45」に掲載されている記事が、一部芸能関係者の間で話題となり、関心を集めている・・・というネットニュースを見付けて、我が意を得たりと買いに走ったが、売切れていた。

中身を見ていないので、得意の受売りで紹介します。

 「現役バリバリの俳優から、このような発言があることを、映画やドラマの制作者はもちろん、視聴者として考えるいい機会になる文章です」とテレビ局編成マンが太鼓判を押すこの記事。

 筆者は俳優の中井貴一さん(55)。タイトルは〈撮影現場の「コンプライアンス」狂騒曲〉。

 テレビや映画の制作現場を重く覆うコンプライアンスという代物がわけもなく巨大化することに違和感を唱える内容で「テレビの内容は非常に制約を受けるようになりました」と嘆きつづる。
私も最近のドラマで、死体発見現場に到着した捜査員(刑事?)が「此方がご遺体ですか」と言ったことに違和感を感じていた。
一昔前なら「これがガイシャか」とか「ホトケさんか」と言っていた。それが実態だと思う。

 脚本家の意図なのか、スポンサーや視聴者を気にした制作者側の配慮なのかは分からないが、死体発見現場の臨場感は伝わって来ない。

 記事で中井氏はさらに、(名指しこそしていないが)先日亡くなった松方弘樹さんの報道に触れ「破天荒な私生活を称え、こんなスターはもう出ない」と悼むメディアに「出さないようにしているのは誰なんだ」と言葉を投げかける。

 そして一般人がスキャンダルに真面目に反応し過ぎているとも訴える。厳しいが正論でもある。
 中井氏の原稿の前には、演劇評論家、矢野誠一氏(81)の《藝人に『世間的常識』を求めても》との一文も掲載されている。矢野氏も、芸人に世間的な常識が求められ、逸脱の具合によっては制裁が加えられる、という現代を嘆かわしくとらえている。

 社会が芸能人に健全な生き方を望んだ結果、無難な演技、無難なお笑い、無難な発言になっているのではないかということは、テレビのコメンテーターとして、ひねりのない正論を吐くタレントを見るたびに考えさせられる。あまりにもまとも過ぎる物差し!

 中井氏の原稿に、演じることの本質を突いた、実に粋な一文がある。「私生活の豪快さを芸の肥やしにする役者が体当たりで挑む芝居は、いつの時代も面白いものです」

 芸の肥やしを認めない時代の芸能はどこにいくのか。エンタメに関わるすべての住人にとって、両氏の含蓄のある指摘は必読である。

撮影現場のコンプライアンス!
過去の映画やドラマの再放送で「オリジナル(の意図)を尊重し、セリフはそのままで放送しました」というキャプションを見る事が多い。
クレーマーが現れるから、送り手が配慮しているのだろうが、制作年代を考慮すれば抗議する方がオカシイ。これ以上、表面だけを取り繕った、ギスギスした社会を望まない。

思うに、Twitterなどの発展で、個人の発言が瞬時に世界中に拡散するようになったIT時代の負の側面のように思える。
芸能人に画一化を求める風潮は、有名人の一般人化を求める声に繋がり人様の生活を傍観してやり過ごすという寛容さを奪ってしまったかのように見える。
不倫とか、浮気という日常そこらにありふれている現象を炙り出し、正論の美名の元に寄ってたかって叩き潰す、、、これは必要なことであろうか。

男が悪い、尻が軽いと一般論で断罪するが当人で無ければ分からない事情が必ずある。フォーカスしなければ、なんとか平和に、、、たとえ平和ではないにしても、、穏やかにやり過ごせた家庭が破局に至ってしまった例を見ると集団による犯罪では無いか、と思う。芸能人や政治家、その他の有名人と言えども私生活を売っている訳では無い。

ホシノヒトミ

春先に青くて小さな花を咲かせる「オオイヌノフグリ」という野草がある。フグリとは、古語で陰嚢のことである。花後の実が犬の陰嚢に似ているところから命名された花名だが、可憐な花には似つかわしくない。

以下は1979年に発表された、山岸凉子氏の漫画のあらすじである。

『主人公の岡村響子は、幼少時のある日見つけた可愛らしい花が「イヌフグリ」という名前であることを教えられる。「フグリ」の意味が分からなかった響子は両親に「イヌフグリ」の意味を訊ねるが、母は理由の説明を避けて「その花は天人唐草と言った方が良い」と言うのみ。 性に関して異常なほどに古風な父からは犬の性器の一部に関しても「女の子がそんなことを口にするな」と怒鳴られる。ただ単に名前の意味が知りたかっただけの少女は、答えを得られないままに、その後も父から事あるごとに叱られ「失敗を恐れる」ようになる。 (中略)大人になった響子は父の葬儀に参列した帰り、後をつけてきた男にレイプされ、正気を失っていく。 道端にへたり込み、小さな青い花を見つけ「かわいい天人唐草…ううん、それ以外の名前はなかったわ」と呟く。(モノローグ・・・) 髪を金髪に染め、ドレスを身に付け、空港で「きぇー」「ぎぇーっ」と奇声を上げながら歩く主人公。「大丈夫、あの人は許してくれる」と言いながら・・・。 』

あの人が、厳格だった父を指すのか、なよなよと従順だった母を指すのか、はたまた意中の人がいたのか、作品は触れていない。 天真爛漫で学校の成績もよかった響子が、アイデンティティを確立できずに心神喪失、一人の廃人を生む。

イヌフグリの花名だけに責任転嫁はできないが、発端になった事実は重い。 維持すべき文化と捨てた方がよい文化、 これからこの花の投稿が増えると思う時期、一人でもオオイヌノフグリの別名である「ホシノヒトミ」と呼ぶことに共感してくれる友が増えることを願いつつ・・・雑文を書いてみた。

hoshinohitomi

米国大統領選挙 雑感

 大方の予想を覆して共和党のトランプ氏が勝利した。
世界も日本も、「大接戦だが最後はヒラリー」の勝利で終わると踏んでいただけに、ちょっとした騒動になっている。

だが、株価と同じですぐに落ち着くだろう。
選挙戦で述べたトランプ支持者にとっては耳障りのいい公約を、どのように実際の政治に落とし込んでいくか、いけるか、これから彼の一挙手一投足が見どころ満載である。

トランプでもヒラリーでも、私自身は構わない、というか分からないというか。
しかし彼我の言動、政策で日本の国会が、滑稽な話になっている。
その一つ、TPPは野田総理のときに民主党政権が推進したものだ。
引き継いだ形の自民党が、批准にこぎつけようとしている時、それはトランプ氏に失礼だと言い出したのが民主党の女性党首だ。何かにつけて、米国追従を批判している政党ではないか。
今、米国の意向抜きで、国内批准しようとしている姿勢に喝采を送るべきではないか。一番遅れて参加した日本が国内批准は最初の国になるかも知れないという時に。

TPPの成否は別物である、発効しない可能性が高いが、だからと言って先送りしていたら、それこそ自国の考えは無いことになる。

それにしても得票数ではヒラリークリントンが上だったという報道がある(投稿時現在)。
人口比で配分している選挙人を、殆どの州で勝者総取りのルールになっているから得票数と選挙人獲得数が一致しない選挙が出てくるらしい。今回だけの話では無く過去にもあった。

国民の半数以上が支持した候補者が大統領になれず、二番手がトップに君臨する。なんとも腑に落ちないし、合点がいかない。国民全体でベクトルを合わす気持ちになれるだろうか!
なぜ、選挙人の数を得票数に応じて振り分けないのか?その各州合計なら、なにも祖語は起こらない。
そうすれば、そもそも選挙人など要らなくなるではないか!浅学非才の身には、どうにもわからない。

大谷投手 驚異の165キロ

プロ野球のクライマックス・シリーズが終わり、日本一を決める舞台が間も無く開幕する。CSの見せ場は幾つかあったが、何と言っても大谷投手が日本シリーズ進出を決めた9回の登板が圧巻だ。15球投げて160キロ超が8球、内、最速日本新の165キロが3球もあった。元記事は色付き文字の上をクリックして下さい。別画面が開きます。

               日本最速新 165キロ

大谷投手が、ドラフト会議前に高校からいきなりのメジャー志向だと聞いた時、暫くは日本でやって欲しいと念願した私としては、この上なく嬉しく喜ばしい活躍振り、進歩である。
海の向こうの大リーグからも、米国のメディアからも称賛と注目の大きさが伝わってくる。

ここで、今年もドラフト会議が控えているが、4年前のような後味の悪いドラフトだけは無くして欲しいと要望したい。
大谷投手は、記者会見を開いて「アメリカでプレーさせていただくことに決めました」とメジャー挑戦を表明。若者の純粋な夢と希望の会見を前に、諦めた球団が相当数あっただろう。

大谷投手と日ハムに密約があったとは思わないが、結果的に日ハムの一本釣りが奏功した。
日ハム球団は「巨人しか行かない」という菅野投手を指名している実績があるし、一位指名を逃すかもしれないリスクを背負ってでも、実力がある、伸びると見た選手を指名することがポリシーのようだ。大谷投手も熱心な誘いに翻意したというのが実際だと思う。

しかし疑わしい行動ができるドラフト制度はおかしい。制度を改革して、匂いの元を絶てば良い。
ドラフト前に「プロ野球の球団以外に進む」と宣言した選手の指名は無効・球団に独占交渉権は一切与えないように改善すべきと思う。

豊洲問題、要約の要約

 今は、小池百合子東京都知事大フィーバー。
メディアは一斉に、《豊洲は土壌汚染⇒盛土で対策⇒ところが盛土がなく地下空洞で欠陥!! 》という思考で豊洲問題を報じている。
豊洲は汚染されているということが前提なので、地下の床にコンクリートがない、水が溜まっている、地下空洞に貯水タンクが存在した、と次から次へと問題だ! 問題だ!と騒いでいる。

しかし、次のような現実も頭に入れなければならない。

 《豊洲では既に汚染物質が除去されている⇒盛土は絶対に必要というわけではない⇒むしろ汚染物質のチェックのためには地下空間が必要だった。さらに「どうせなら」と地下空間を設けた》

 これらは土壌汚染対策の基本方針を決定した専門家会議の提言をしっかり読めばわかる(↓の文字をクリック)。
    
           【東京都がとるべき対策
 
つまり盛土の有無は、今回の豊洲問題ではどうでもいいことなのだ。

 しかし、工場由来の汚染物質が除去されていなければ大問題だ。だからこそ、まずは客観的データの計測が必要だろう。市場建物内や土壌、そして地下水から汚染物質が出てくれば、たとえ盛土があったとしても、当初目標としていた対策は失敗していたことになる。今後やるべきは、客観的データに基づいた対策だ。何もやらなくていいかもしれないし、根本的な見直しに発展するかもしれない。

今日のお昼のTVで某コメンテーターが疑問を投げていた。地下水は雨水と混合の可能性もあるから、環境基準値より低いからと言って即安全とは言えない。毒性が薄まったデータは使えない・・・と。
専門の調査機関が、そんなイロハでミスをすることは無いと思うが、私も同感である。

都議会は伏魔殿であるとか、過去の経緯を調べて・・・云々は別の次元でじっくりやる話である。その点については、今も選挙前の公約のフリップを掲げてTVに登場し「都民ファースト」を発信する小池さんの手腕に期待したい。

延期された現状の損害は日に日に積み増しされ、市場関係者の混乱、さらにはオリンピックの進捗にも影響が及ぶ。


---------以上、参考文献「橋本徹のメールマガジン「問題解決の授業」他。-----

                 
プロフィール

kawa63

Author:kawa63
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会社人生の定年前後に趣味に取り入れた写真を高画質のままで発表したいと思ったのがブログ開設の理由です。

写真の他に、世相や政治、スポーツ・アウトドアの日記を、気ままに書いています。

四万十川の源流地域で育った私は、古里の保存対象沈下橋47橋をアルバムにする念願を立てました。現在ちょうど半数の撮影が終わったところです。
沈下橋の写真が増えません、その間雑多な話でお茶を濁すことが多くなっておりますが・・・

普段は農家へ単純作業の時だけお手伝いに行き、時々軽スポーツに親しんでいます。
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